マッチング オプション

Global Address Validation は、マッチング オプションの設定に従って住所検証の処理方法を定義します。

表 1. マッチング オプション
オプション名 国のサポート 説明
マッチ モード All マッチ モードにより、入力住所と参照データとの間のマッチングに適用される柔軟性が決まります。入力の品質と求める出力の品質に応じて、以下のいずれかのマッチ モードを選択します。
完全一致
非常に厳格な一致。制限の厳しいこのモードでは、生成される一致候補が最も少なくなります。このモードを使用する際には、入力に綴りの間違いや不完全な住所などの問題がないことを確認してください。
緩和
緩い一致。このモードでは、最も多くの一致候補が生成され、より多くのマッチ結果が得られます。入力に綴りの間違いや不完全な住所などの問題がないと確信できない場合は、このモードを使用します。
注: 米国の場合、緩和マッチ モードは米国データベース検索でのみ使用可能です。
カスタム
カスタムの一致。[カスタム マッチング フィールド] を選択することによって、マッチング条件を定義できます。
返されるレコードの最大数 返されるマッチ候補の最大数。"緩和" などの緩いマッチ モードを使うと、複数のマッチ候補がマッチング出力に返されることがあります。
  • 完全一致が見つかった場合は、単一のマッチ候補が返されます。
  • 完全一致が見つからず、返されるレコードの最大数のオプションが 1 以外の値に設定されている場合、Global Address Validation は、使用可能なマッチ候補があれば指定された数のマッチ候補を返します。

例えば、完全一致が見つからないとします。返されるレコードの最大数は 3 にセットされています。処理の結果、マッチ候補が 8 件見つかりました。しかし、返されるレコードの最大数が 3 にセットされているため、最も適切な 3 件のマッチ候補のみが、適切なマッチ候補を選び出すためにユーザに提示されます。

もう 1 つ例を示します。ここでも完全一致が見つからないとします。返されるレコードの最大数は 5 にセットされています。しかし処理の結果、マッチ候補が 2 件しか見つかりませんでした。この例では、2 件の使用可能なマッチ候補のみが、適切なマッチ候補を選び出すためにユーザに提示されます。
注: CASS フラグを ON に指定している場合、CASS の処理により、返されるレコードの最大数 が 1 にオーバーライドされます (現在実行中の処理に適用)。CASS の処理が ON に設定されている場合、複数候補の提示は有効になりません。
通りよりも私書箱を優先

CAN

FRA

GBR

入力 PO Box とのマッチングを、入力された通りとのマッチングよりも優先します。デフォルトは無効です。
都市名よりも郵便番号を優先 AUS 入力郵便番号とのマッチングを、入力都市とのマッチングよりも優先します。デフォルトは無効です。