クラスタのアップグレード
必要条件
- アップグレードを実行する前に、新しいバージョンのリリース ノートに目を通してください。リリース ノートには、互換性に関する重要な情報に加えて、サポートされているアップグレード パスや、データ バックアップに関するモジュール固有の推奨事項が記載されています。
- お使いのオペレーティング システムに対して提供されているすべての最新アップデートを適用してください。特に Java 関連の問題を修正するものは必須です。
以下の手順は、Spectrum™ Technology Platform サーバーと構成データベースがクラスタの各ノードにインストールされているクラスタをアップグレードするためのものです。クラスタをアップグレードするには、ノードを 1 つずつ順にアップグレードします。最初にアップグレードするノードに対する処理は、その他のノードと少し異なります。そのノードは、起動時にクラスタ内に他のノードが 1 つも実行していないことになるので、そのノード自体をシード ノードとして指定する必要があるためです。
以下の場合は、クラスタをアップグレードするための特別な手順があることに注意してください。
上記のいずれにも該当しない場合は、以下の手順を実行してクラスタをアップグレードします。
| この場合は... | この情報を使用します... |
|---|---|
| ... サーバー ノード用と構成データベース ノード用に別々のクラスタがある | データベースが分離されたクラスタのアップグレード. |
| ... Spatial モジュールのクラスタのみアップグレードする | Location Intelligence モジュールがあるクラスタのアップグレード |
| ... Spectrum と Spatial モジュール両方のクラスタをアップグレードする | Location Intelligence モジュールがあるクラスタのアップグレード |
| ... Data Hub モジュールを実行しているクラスタをアップグレードする | すべてのノードをシャットダウンする前に、『Spectrum インストール ガイド』の「Data Hub モジュール用のクラスタのアップグレード」を参照してください。 |
- サーバーをバックアップします。バックアップを作成する手順については、『管理ガイド』を参照してください。
- クラスタ内のすべてのノードを停止します。詳細については、クラスタの停止を参照してください。
- 最後に停止したノードで、次の処理をします。
- ノードをアップグレードします。詳細については、「サーバーのアップグレード」を参照してください。
- ファイル spectrum-container.properties をテキスト エディターで開き、クラスタ プロパティを設定します。詳細については、「クラスタ プロパティ」を参照してください。
- 他の各ノードを 1 つずつ順にアップグレードします。以下の手順は、最初のノード以外のノードをアップグレードする場合にのみ実行してください。 注: 必ずサーバーをバックアップしてから、次の操作に進んでください。この手順は、Spectrum™ Technology Platform バージョン 11.1 またはそれ以前のバージョンからアップグレードする場合にのみ適用されます。
- spectrum.cluster.nodeID を追加する、または設定済みである場合、最初のノードでこれを “1” に設定すると、この値は後続のノードで増加します。
- 次のフォルダがある場合は削除します。SpectrumDirectory\server\repository\store\databases
- ノードをアップグレードします。詳細については、「サーバーのアップグレード」を参照してください。
- ファイル spectrum-container.properties をテキスト エディターで開き、クラスタ プロパティを設定します。詳細については、「クラスタ プロパティ」を参照してください。設定を終えたら、ファイルを保存して閉じます。
- アップグレードの後に、すべてのノードを続けて起動します。ノード 1 の起動後数秒以内にノード 2 を起動します。残りのノードもこのタイミングで起動してください。
ソフトウェア更新を適用する場合など、ノードを手動で停止することが必要な場合があります。クラスタのすべてのノードを手動で停止する場合、または、すべてのノードがダウンしている場合は、新しいクラスタ/セッションとして起動する必要があります。