Location Intelligence モジュールがあるクラスタのアップグレード
クラスタリングに共通リポジトリ データベースを使用する場合、 Spectrum™ Technology Platform のアップグレード プロセスの前後に追加の手順が必要です。アップグレード前に、ローカル データベース設定に移行し、アップグレード後に、repository.xml が外部データベースを指すようにすることでクラスタ設定に戻すことが必要になります。
注: アクセス制御設定を維持するには、WebDAV の代わりに管理ユーティリティを使用します。管理ユーティリティの使用方法については、『Spectrum Spatial ガイド』の「管理」セクションを参照してください。管理ユーティリティの limrepo コマンドは、バージョン 11.0 から利用できるようになりました。11.0 より前のバージョンからアップグレードする場合は、WebDAV を使用する必要があります。
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Spectrum™ Technology Platform をアップグレードする前に、以下の手順を実行してリポジトリをバックアップします。
- クラスタからノードを選択します。これがシード ノードになります (クラスタのインストールを参照)。
- 管理ユーティリティの limrepo export コマンドでシード ノードと ACL を指定し、リポジトリ コンテンツをバックアップします。
- Spectrum\server\modules\spatial\jackrabbit フォルダをインストール フォルダ以外の場所にバックアップします。
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共通リポジトリ データベースをローカル データベースに切り換えます (アップグレードのみを目的とした一時的な処置です)。以下の手順をクラスタ内のすべてのノードに適用します。
- すべてのノードで Spectrum™ Technology Platform サーバーを停止します (手順については「クラスタの停止」を参照してください)。
- リポジトリ、バージョン、ワークスペース フォルダ、および lock.properties ファイル (もしあれば) も jackrabbit folder (Spectrum\server\modules\spatial\jackrabbit) から削除します。
- repository.standalone.xml のコンテンツを repository.xml にコピーします。
- すべてのノード上で Spectrum™ Technology Platform サーバーを起動します (手順については「クラスタの起動」を参照してください)。
- limrepo import コマンドですべてのノードに ACL を指定して、手順 1b でバックアップしたリポジトリ コンテンツをリポジトリにインポートします。
- Spectrum™ Technology Platform サーバーを停止します。
- 「クラスタのアップグレード」に記載の通常の手順に従って、すべてのノードの Spectrum™ Technology Platform を新しいバージョンにアップグレードします。
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シード ノードの場合のみ、Spectrum™ Technology Platform のアップグレードが完了した後、以下の手順に従って、アップグレードされたコンテンツをバックアップします。
- シード ノードで、アップグレードした Spectrum™ Technology Platform サーバーから管理ユーティリティをダウンロードします。
- limrepo export コマンドでシード ノードと ACL を指定し、リポジトリからコンテンツをバックアップします。
- すべてのノードで Spectrum™ Technology Platform サーバーを停止します (手順については「クラスタの停止」を参照してください)。
- すべてのノードで、アップグレードされた Spectrum\server\modules\spatial\jackrabbit フォルダをインストール フォルダ以外の場所にバックアップします。
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Spectrum™ Technology Platform のすべてのノード上で、共通データベースを指定するように設定を変更します。
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repository.<databaseType>.xml の内容を、repository.xml にコピーします。このファイルは server/modules/spatial/jackrabbit フォルダにあります。ここで
<databaseType>
は、お使いのデータベースに対する適切なタイプです (postgres、oracle、または mssql)。 -
repository.xml で、次の処理を行います。
- DataSource セクションを、サーバーのホスト名、ポート、データベース、ユーザ、パスワードで変更します。
- Cluster セクションを変更して、Node1 のような個別のクラスタ ID を割り当てます。クラスタ内の後続のすべてのノードに一意の ID を割り当てます (Node2、Node3 など)。
- 変更を repository.xml に保存します。
- /server/modules/spatial/jackrabbit フォルダから、repository、version、workspaces というフォルダを削除します。
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repository.<databaseType>.xml の内容を、repository.xml にコピーします。このファイルは server/modules/spatial/jackrabbit フォルダにあります。ここで
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データベースにこれまでにリポジトリ コンテンツが含まれていたことがある場合は、クリーンなリポジトリが作成できるようにデータベースからテーブルを削除しておく必要があります。以下のテーブルを削除する必要があります。
Oracle を使用している場合は、default_binval security_binval default_bundle security_bundle default_names security_names default_refs security_refs rep_fsentry version_binval rep_global_revision version_bundle rep_journal version_names rep_local_revisions version_refs version_seq_names_id, security_seq_names_id
、default_seq_names_id
も削除します。 -
シード ノード上にのみ、バックアップしたリポジトリ コンテンツをインポートします。
- Spectrum™ Technology Platform サーバーを起動します (手順については「クラスタの起動」を参照してください)。
- limrepo import コマンドでシード ノードを指定して、コンテンツをインポートします。
- クラスタ内の残りのノードを起動します (手順については「クラスタの起動」を参照してください)。