Spectrum データベースのインストール

Spectrum データベースには、信頼できるデータ プロバイダから提供され、データの拡張と検証に使用される参照データが格納されています。例えば、Spectrum™ Technology Platform の住所検証では、郵便当局の正式な住所データを使用して、ユーザの住所を、レコードの住所と照合します。Spectrum データベースを使用した処理タイプの例として、ジオコーディング、ルーティングのほか、特定の住所に対する税務管轄区域の割り当てなどが挙げられます。

弊社では Spectrum データベースを定期的に更新し、サードパーティ データ プロバイダからの最新データをユーザに提供します。データベースの更新は、ソフトウェアのアップデートとは独立して行われ、四半期ごとの場合もあれば、毎月行われる場合もあります。データベースが更新された場合は、更新されたデータベースをダウンロードするためのリンクを含む電子メールによって、ユーザへの通知が行われます。提供されている最も正確なデータを使用するために、できる限り早くこれをインストールすることをお勧めします。

  1. リリースの通知またはウェルカム メールに記載されているリンクを使用して、Pitney Bowes からライセンス済みの SPD ファイルをダウンロードします。
  2. .spd ファイルを次の場所に配置します。

    SpectrumLocation/server/app/dataimport

SPD ファイルは次の場所に自動的に抽出されます。

SpectrumLocation/server/app/repository/datastorage

datastorage フォルダに抽出されデータベースは、インストールされ、Management Console を使用してデータベース リソースとして定義できます。Management Console の詳細については、『管理ガイド』を参照してください。

必要に応じて、Spectrum データベースのインストール処理を次のように変更できます。

  • データをインポートするディレクトリの場所を変更するには、<SpectrumLocation>/server/app/conf/dataimportdirectories.properties ファイルの platform プロパティを変更します。
  • データを格納するフォルダの場所を変更するには、<SpectrumLocation>/server/app/conf/spectrum-container.properties ファイルの Data Manager 設定セクションにある spectrum.data.manager.storage.directory プロパティを変更します。ストレージ フォルダは、Spectrum のアンインストール時に削除されないよう、Spectrum の外側に作成することを検討してください。
  • デフォルトでは、SPD ファイルの展開後や Spectrum のアンインストール時に SPD ファイルは削除されます。ただし、<SpectrumLocation>/server/app/conf/spectrum-container.properties ファイルの Data Manager 設定セクションにある spectrum.data.manager.archive.data プロパティを "true" に設定することによって、SPD ファイルをアーカイブすることができます。
  • プロパティ ファイルを変更した場合は、Spectrum サーバーを停止して再起動する必要があります。