出力

GetTravelCostMatrix からの出力には多数のルート シーケンスが含まれます。各ルート シーケンスには、マトリクス ルートで使用される候補の始点と終点、および計算された各ルートの時間と距離が含まれます。[最適化方法] オプションの設定によって、出力にマトリクスのすべてのルートを含めることも、各始点/終点間の最適ルートのみを含めることもできます。

GetTravelCostMatrix でマトリクスの始点と終点の間にルートが見つからないと、サーバー ログにエラーが記録されますが、確認できたルートはすべて返されます。例えば、始点 A と終点 1 および 2 があって、GetTravelCostMatrix が A から 1 へのルートは見つけられても、A から 2 へのルートを見つけられない場合、GetTravelCostMatrix は A から 1 へのルートを返し、A から 2 へのルートは見つけられなかったことをログに記録します。

GetTravelCostMatrix の出力は、[ルート コスト マトリクスを返す] オプションの設定に応じて、リスト形式かオブジェクト形式になります。オブジェクト出力を直接操作することはできません。

表 1. Get Travel Cost Matrix の出力

オプション

書式

説明

Distance 文字列

始点から終点までの距離。値の単位は、DistanceUnits 要素に設定された単位になります。

DistanceUnits 文字列

距離に使用される単位です。次のいずれかです。

Feet
距離はフィート単位です。
Kilometers
距離はキロメートル単位です。
Meters
距離はメートル単位です。
Miles
距離はマイル単位です。デフォルト
Yards
距離はヤード単位です。
EndPointRef 文字列

入力で終点が指定された順序に対応する参照 ID。最初に指定された終点の参照 ID は 1、2 番目に指定された終点の参照 ID は 2、以降も同様になります。入力の緯度/経度座標を Get Travel Cost Matrix が返す参照 ID と関連付ける独自プロセスを作成する必要があります。

EndPointID 文字列

Input ステージの ID フィールドで、対応する終点に割り当てた ID。例えば、最初の終点の EndPointID が N、2 つめの終点の EndPointID が O (以下同様) となっている場合があります。

注: このフィールドが有効になるのは、[ルート コスト マトリクス フォーマット] フィールドが [階層] に設定されている場合だけです。
StartPointRef 文字列

入力で始点が指定された順序に対応する参照 ID。最初に指定された始点の参照 ID は 1、2 番目に指定された始点の参照 ID は 2、以降も同様になります。入力の緯度/経度座標を Get Travel Cost Matrix が返す参照 ID と関連付ける独自プロセスを作成する必要があります。

StartPointID 文字列

Input ステージの ID フィールドにおいて対応する始点に割り当てた識別子。例えば、最初の始点の StartPointID が A、2 つめの始点の StartPointID が B (以下同様) となっている場合があります。

注: このフィールドが有効になるのは、[ルート コスト マトリクス フォーマット] フィールドが [階層] に設定されている場合だけです。
Time 文字列

始点から終点までの合計時間。値の単位は、TimeUnits 要素に設定された単位になります。

TimeUnits 文字列

時間に使用される単位です。次のいずれかです。

Hours
単位は時間になります。
Minutes
単位は分になります。デフォルト
Seconds
単位は秒になります。
Milliseconds
単位はミリ秒になります。

Status

文字列 [1]

マッチが成功したか失敗したかを表します。

NULL
成功
F
失敗

Status.Code

文字列 [100]

失敗の原因 (ある場合)。

Status.Description

文字列

Status.Code に示された失敗の説明です。

サンプル出力

以下のサンプル出力は、サンプル入力で割り当てられた StartPointID (入力時にそれぞれ A、B、C という名前が付けられている) が、ポイントのリストの最初の 3 つのエントリ (Spectrum™ Technology Platform によってそれぞれ 1、2、3 と番号が付けられている) に対応することを示します。また、最初の EndPointID (入力時に X という名前が付けられています) が、3 つすべての StartPointID からの最も効率的なルートであることを示しています。最も効率の良いルートは EndPointID X であるため、他の 2 つの EndPointID (入力時に Y および Z という名前が付けられています) は以下には示されていません。