キャッシュ プロパティ ファイルの変更

リソース キャッシュに対する簡単な更新は、プロパティ ファイルを直接変更することによって行うことができます。プロパティ ファイルを使用して設定可能なプロパティは、3 つあります。キャッシュ容量、ポリシー、リソースの有効期限をファイル内で変更できます。

容量が大きいほど、メモリ使用量が大きくなることに注意してください。容量とポリシーはどちらも、具体的な要件に基づいて設定する必要があります。例えば、リポジトリ内のリソースが、いったん作成された後は一度も変更されない場合は、容量を低めの値に設定し、ポリシーを「チェックしない」に設定できます。

注: JMX によって設定を変更すると、その変更内容もこれらのファイルに保持されます。

Spectrum™ Technology Platform のプロパティを使用して、リモート コンポーネントのキャッシュ設定を変更するには

  1. リモート コンポーネントの cache-feature.properties プロパティ ファイルをテキスト エディタに開きます。このファイルは、<spectrum>/server/modules/spatial/ に配置されています。
  2. repository.cache.capacity を変更します。これは、任意の時点においてリモート コンポーネントによってキャッシュされるリソース数です。容量が変更された場合、現在のリソース キャッシュはクリアされ、新しいものが作成されます。この容量に達すると、新しいリソース用の領域を得るためにキャッシュ内の古いリソースが削除されます。他のリソースを使用しているリソース (例: 複数の名前付きテーブルを使用している名前付きマップ) がキャッシュされる場合には、そのリソースと使用されているすべてのリソースの両方がキャッシュされることに注意してください。
  3. repository.cache.policy を変更します。これは、キャッシュ内のリソースを、リポジトリ内の最新バージョンに更新する必要があるかどうかを確認する方法を表します。ポリシーの値は 0、1、または 2 です。ここで、0=チェックしない、 1=常にチェックする、2=失効時にチェック、です。リソース キャッシュをチェックしないとは、リソース更新の有無のチェックを行わないことを意味します。キャッシュされたリソースは、リポジトリ内で変更された場合や、キャッシュを変更する必要がある場合には、JMX によって手動で削除できます。リソース キャッシュを常にチェックするとは、キャッシュにあるリソースが必要とされるたびに、キャッシュされているそのリソースがリポジトリ内にあるものと同じかどうかのチェックを行うことを意味します。リソースが変更された場合は、新しいリソースがキャッシュ内にロードされます。失効時にチェックでは、前回のチェックからの有効期限が切れた場合にのみ、キャッシュ内のリソースの更新の有無がチェックされます。有効期間は、プロパティ repository.cache.expire で定義されている値です。この値はミリ秒単位です。
  4. repository.cache.expire を変更します。これは、有効期間の値 (単位: ミリ秒) です。キャッシュ ポリシーが 2 (失効時にチェック) に設定されている場合、この値は、アクセスの試行対象となったリソースの更新の有無をチェックする間隔として使用されます。
  5. ファイルを保存します。
  6. ‎サーバーを再起動します。