使用状況統計の分析

使用状況統計ログは .csv 形式で保存されるので、スプレッドシートで素早く分析したり、データベースにインポートする場合に便利です。サーバーからローカル マシンにファイルをコピーして分析することをお勧めします。

これらの詳細なログには、以下の情報列が含まれています。

列名 説明
要求日 日付の形式は dd-mmm-yy です。
要求時間 時間の形式は hh:mm:ss です。
(クライアント ブラウザの) 要求元 IP Spectrum Spatial™ Analyst 用のインターネット ブラウザの IP アドレス。
(クライアント ブラウザの) ユーザ エージェント 使用されているブラウザとバージョンを示します。正確な情報の形式は、ブラウザによって異なります。
テナント (必ず Analyst) 常に analyst に設定されます。
現在のマップ プロジェクト リクエスト時に使用されているマップ プロジェクトの名前。
操作 Spectrum Spatial™ Analyst がサーバーへのリクエストを行う原因となった、ユーザが行っていた操作の名前を示します。次の表の一覧を参照してください。
ベース URL リクエストまたはクエリ内のマップおよびレイヤの URL。
URL パラメータ リクエストの一部として Spectrum Spatial™ Analyst によって送信された URL パラメータ。送信された一部のリクエストにのみパラメータがあります。例えば、Getmap には、マップのレンダリング時に要求されたレイヤを識別するパラメータがあります。
ユーザ名 Spectrum Spatial™ Manager で定義されたユーザ名。
セッション ID (ユーザ セッションごとに一意) Spectrum Spatial™ Analyst は、ログインからタイムアウトまでの間の一意のユーザ セッションおよびアクティビティを識別するためにこの値を生成します (Spectrum Spatial™ Analyst が使用された時間や、マップ リクエストが行われた回数など)。この ID は Spectrum Spatial™ Analyst に固有のもので、Spectrum では使用されません。
HTTP 応答ステータス コード ウィキペディアの「HTTP ステータス コード」(https://ja.wikipedia.org/wiki/HTTP%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89) に定義されている標準の HTTP 応答コード。一般的なコードには、200 (OK)、404 (Not Found)、403 (Forbidden) があります。
応答サイズ (バイト) バイト単位のクエリ応答サイズ。
応答時間 (ミリ秒) ミリ秒単位のクエリ応答時間。

[操作] 列のプロパティ

次の表に、使用状況統計ログ ファイルの [操作] 列に出現するエントリの一覧を示します。これらは、Spectrum Spatial™ Analyst がサーバーへのリクエストを行う原因となった、ユーザが行っていた操作の名前を示します。操作では、大文字と小文字は区別されません。

プロパティ 説明
AccessControlService Access Control サービスからの情報を提供します。
checkApplicationLinking アプリケーション リンクが有効かどうかを示します。
checkExtensibility この Spectrum Spatial™ Analyst インスタンスで拡張機能が有効かどうかを示します。
config テンプレート マッピング設定を表します。
dataBindList レイヤに定義されているすべてのデータ バインドを一覧表示します。Spectrum Spatial™ Analyst は、データ バインドによって、外部データ ソース (非空間テーブルなど) からフィーチャーの属性データを取得できます。
delete
distinctRecords 選択された列の個別レコードを一覧表示します (レコードの最大数は 999 です)。クエリによって 50 件未満のレコードが返される場合、Spectrum Spatial™ Analyst はそれらのレコードを、カスタム クエリ作成時に使用する選択リストに表示します。
featureEditTemplateList フィーチャー編集テンプレートを一覧表示します。
featureService Spatial Feature サービスからのマップ フィーチャーについての属性データを一覧表示します。
functionalityProfileList アクセスされた機能設定を一覧表示します。
genericProxy アクセスされているサービスの基本 (汎用) プロキシ情報を提供します。
getAuthMapConfigs 認証済みマップについての設定情報を提供します。
getDeployedProfile Spectrum Spatial™ Analyst インストールについての情報を提供します。
getFeatureEditTemplates 使用されているフィーチャー編集テンプレートのリストを提供します。
getinfo ログインしているユーザの情報を提供します。
getmap Spatial Mapping サービスからのマップ リクエストについての情報を提供します。
getQueryMap マップ クエリの結果についての情報を提供します。
getTile Spatial Tile Service からのタイルについての情報を提供します。
getWMS サードパーティの Web Mapping Service からのマップについての情報を提供します。
getQueryMap ユーザが行ったマップ クエリを提供します。
infoTemplateList 使用されている情報テンプレートを一覧表示します。
listRoles ログインしているユーザの役割を一覧表示します。
MappingService Spatial Mapping サービスからの、凡例やマップの説明などの情報を提供します。
map-project ユーザがアクセスしているマップ プロジェクトを一覧表示します。
mapProjectList マップ プロジェクトを一覧表示します。
MapTilingService Map Tiling Service からのマップ タイルなどの情報を提供します。
queryDataLoad リクエストによって処理されているトランザクション数についての情報を提供します。
resources リクエストがアクセスしているすべての名前付きリソースを一覧表示します。
singleLine Spectrum Spatial™ Analyst Locate Service から住所を検索し、パラメータ列に検索住所を表示します。
tables リクエストがアクセスしているすべてのテーブルを一覧表示します。

住所検索の追跡

使用状況統計ログには、Spectrum Spatial™ Analyst ロケータ サービスに対して行われたすべての検索が含まれています。ログ ファイルのコピーを問い合わせて、この情報を分析できます。

ある地域で住所の郵便番号を検索する際に使用料の支払いが必要な場合 (クリックあたりの単価が生じる場合など)、ログ ファイルをフィルタリングし、[操作] 列の singleLine エントリを探します。検索結果には、各リクエストの日時と検索語が表示されます。