Shape ファイル
シェイプファイルは、ESRI の空間ベクトル形式です。
Spectrum Spatial では、シェイプファイルを読み取り専用のデータ ソースとして扱います。
データ タイプ
Spectrum Spatial は、計測値 (線形参照の計測) と Z 軸 (高さまたは深さ) を表す M 値と Z 値など、次のタイプをサポートします。
| シェイプ データ タイプ | Spectrum Spatial のデータ タイプ |
|---|---|
| Shape | Point、LineString、Polygon、MultiPoint、MultiLineString、MultiPolygon、GeometryCollection |
| INTEGER | INTEGER |
| DOUBLE | DOUBLE |
| STRING | STRING |
| DATE | DATE_TIME |
プライマリ キー
シェイプファイルには暗黙的なプライマリ キーがあります。それは行 ID です。この列は、Oracle の ROWNUM と同様で、データには表示されません。
MI SQL の最適化
シェイプファイル データ ソース プロバイダには、次の MI SQL コンストラクトの最適化が含まれています。
詳細については、付録のデータ ソース プロバイダへの委任を参照してください。
可変性
シェイプファイルでは、タイムスタンプを評価して、テーブル内に何らかの変更があったかどうかを判断します。タイムスタンプが、キャッシュされているデータのタイムスタンプよりも新しい場合のみ、データが再度読み込まれます。詳細については、データ ソースの可変性を参照してください。
ファイル ハンドル プール
シェイプファイルが頻繁に変更されない場合は、可変性を false に設定して、ファイル ハンドル プールを利用します。これにより、操作時のシェイプファイルの開閉を最小限に抑えることができます。これは、非可変性のネイティブおよびシームレス TAB ファイルとシェイプファイルにのみ使用できます。
ファイル ハンドル プールは、デフォルトで有効になります。ファイル ハンドル プールの設定は、Management Console から行います。使用できるプロパティとして、プールに割り当てることができるハンドルの最大数 (maxTotal)、1 つのファイルに割り当てることができるハンドルの最大数 (maxTotalPerKey)、プールに保持されたファイル ハンドルが閉じられるまでの最小不使用時間 (minEvictableIdleTimeMillis) などがあります。シェイプファイルのファイル ハンドル キャッシュの統計情報は、JMX コンソールで参照できます (詳細は、『Spectrum Spatial ガイド』の「管理」セクションにある JMX コンソールによる、ファイル ハンドル キャッシュ統計の監視 を参照してください)。
ファイル ハンドル プールをオフにするには次の手順を実行します。
- Web ブラウザを開いて に移動します。 http://server:port/managementconsole
説明:
server は、Spectrum™ Technology Platform サーバーの IP アドレスまたはホスト名です。
port は、Spectrum™ Technology Platform が使用する HTTP ポートです。デフォルト値は 8080 です。
- 管理者アカウントでログインします。
- [リソース] から [Spatial] をクリックします。
- pool.file.enabled プロパティの横にある値をダブルクリックして false と入力します。
- [保存] をクリックします。
リモート コンポーネント (JVM) は、この変更を読み込んで自動的に再起動します。この設定は、ネイティブおよびシームレス TAB ファイルとシェイプファイルに適用されます。
Spatial インデックス
シェイプファイルに対する空間クエリのパフォーマンスを向上させるために、Spectrum Spatial は空間インデックス (.qix) ファイルを実行時に作成できます。この動作はデフォルトで有効ですが、名前付きテーブルの作成時やそのデータソースの変更時に Spectrum Spatial™ Manager で無効にすることができます。