独自のタイル キャッシング メカニズムの作成

組織の要件に応じて、独自のカスタム タイル キャッシング メカニズムを作成しなければならないことがあります。例えば、Spatial モジュール に付属の組み込みタイル キャッシング メカニズムは、ファイル システム上のタイルをキャッシュします。そうではなくデータベース内のタイルをキャッシュしたい場合は、独自のカスタム タイル キャッシング メカニズムを作成する必要があります。

独自のタイル キャッシング メカニズムを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 以下のインターフェイスを実装する Java クラスを作成します。
    com.mapinfo.midev.service.maptiling.cache.ITileCache
    注: 実装クラスには、デフォルト (引数なし) のコンストラクタを含める必要があります。

    ITileCache インターフェイス クラスは、次の JAR ファイルにパッケージ化されています。

    Spectrum_install_dir/server/modules/spatial/lib/midev-service-maptiling-1.3.0.jar

    実装する必要がある各 ITileCache メソッドについては、次の場所にある ITileCache Javadoc ファイルを参照してください。

    Spectrum_install_dir/server/modules/spatial/javadoc

  2. 実装クラスを JAR ファイルにパッケージ化し、JAR ファイルのコピーを次のディレクトリに配置します。

    Spectrum_install_dir/server/modules/spatial/lib

  3. java.properties キーの値として完全な名前を設定することによって、実装クラスを maptiling.tilecache.class ファイルに登録します。

    java.properties ファイルは、Spectrum_install_dir/server/modules/spatial ディレクトリにあります。

  4. 好みの WebDAV ツールを使用して、リポジトリから Map Tiling Service 用の名前付き設定ファイル (MapTilingConfiguration.xml) を取得します。

    リポジトリ内の MapTilingConfiguration.xml ファイルのデフォルトの場所は、次のとおりです。

    http://<server>:<port>/RepositoryService/repository/default/Configuration

  5. テキスト エディタを使用して、キャッシュの初期化設定を MapTilingConfiguration.xml 名前付き設定ファイルに追加します。

    個々の初期化設定は、設定ファイル内の <Cache> 要素の子要素である <Property> 要素に追加されます。各 <Property> 要素には、初期化設定の名前と値を保持する name 属性と value 属性があります。

  6. WebDAV ツールを使用して、名前付き設定ファイルをリポジトリに再度追加します。

これで、Map Tiling Service がカスタム タイル キャッシング メカニズムを使用してマップ タイルをキャッシュできるようになりました。