JDBC ドライバの手動による追加

Spectrum™ Technology Platform では、JDBC ドライバを使用して任意のデータベース内のデータにアクセスできます。Spectrum™ Technology Platform Data Integration モジュールには SQL、Oracle、および PostgreSQL 用のドライバに加え、他の種類のデータベース用のドライバも含まれています。必要とするデータベース タイプのドライバが Spectrum™ Technology Platform Data Integration モジュールで提供されていない場合は、JDBC ドライバを追加します。

この手順では、JDBC ドライバのファイルをサーバーに追加し、接続文字列と接続のプロパティを手動で定義します。作業を開始する前に、ドライバで必要とされている接続文字列の形式とプロパティについて十分に理解してください。これらを正確に定義しないと、ドライバーは正常に機能しません。通常、ドライバの接続文字列とプロパティに関する情報は、ドライバ提供業者の Web サイトで入手できます。

注: JDBC 1.x、2.x、または 3.x を使う JDBC ドライバを追加するときにだけ、この手順を使用することをお勧めします。JDBC 4.x を使うドライバの場合は、import メソッドを使用してドライバを追加することをお勧めします。詳細については、「 JDBC ドライバのインポート」を参照してください。
  1. Management Console を開きます。
  2. [システム] > [ドライバ] に移動します。
  3. [追加] ボタン をクリックします。
  4. [名前] フィールドに、ドライバの名前を入力します。任意の名前にすることができます。
  5. [JDBC ドライバ クラス名] フィールドにドライバの Java クラス名を入力します。通常は、JDBC ドライバのドキュメントにクラス名が記載されています。

    例えば、Microsoft JDBC ドライバを使用するには、次のように入力します。

    com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver

  6. [接続文字列テンプレート] フィールドに、データベースへの接続に使用する JDBC 接続 URL を、接続文字列に設定するプロパティがあればそれらを含めて入力します。データベース ベンダーによって接続文字列は異なるため、接続文字列の詳細については、お使いのデータベースのドキュメントを確認してください。

    ドライバを複数のデータベース接続で使用する場合は、各接続によって異なる可能性があるプロパティ値をハードコーディングする代わりに、接続文字列にプロパティ トークンを使用することを検討してください。例えば、暗号化を使用する接続と使用しない接続が存在する場合は、暗号化プロパティ用のプロパティ トークンを定義することができます。

    接続文字列にプロパティ トークンを使用するには、次の構文を使用します。

    ${PropertyToken}

    接続文字列テンプレートに含めるすべてのプロパティ トークンが、データベース接続を定義する際の必須フィールドになります。

    注: データベース パスワードが格納されるプロパティには、プロパティ トークン名 ${password} を使用します。このトークン名を使用することで、パスワードは Management Console のフィールドでマスク表示され、データベース内では暗号化されます。

    例えば、次の SQL の接続文字列には、ホスト、ポート、インスタンス、暗号化用のプロパティ トークンが含まれています。

    jdbc:sqlserver://${host}:${port};databaseName=${instance};encrypt=${encryption};​TrustServerCertificate=true

    これらのトークンは、このドライバを使用するデータベース接続を定義する際の必須フィールドです。



  7. データベース接続のオプションにするプロパティは、[接続プロパティ] セクションで定義します。
    1. [接続プロパティ] セクションで、[追加] ボタン をクリックします。
    2. [ラベル] フィールドに、プロパティをわかりやすく説明するラベルを入力します。ここに入力したラベルが、このドライバを使用して接続を作成する際に、接続ウィンドウのフィールド ラベルとして使用されます。
    3. [プロパティ トークン] フィールドに、オプションのプロパティのトークンを入力します。データベース ドライバでサポートされているプロパティについては、そのドライバのドキュメントを参照してください。
    注: データベース パスワードが格納されるプロパティには、プロパティ トークン名 password を使用します。このトークン名を使用することで、パスワードは Management Console のフィールドでマスク表示され、データベース内では暗号化されます。

    例えば、暗号化をこのドライバを使用するデータベース接続のオプションにする場合は、暗号化プロパティを次のように定義できます。



    データベース接続がこのドライバを使用する際に、暗号化プロパティは、データベース接続におけるオプションのプロパティとして表示されます。



  8. Spectrum™ Technology Platform を実行しているサーバーにログインし、データベース ドライバ ファイルをサーバー上の適当なフォルダに入れます。フォルダの位置は特に重要でありません。
  9. [ドライバ ファイル] セクションで、[追加] ボタン をクリックします。
  10. [ファイル パス] フィールドに、サーバー上のデータベース ドライバ ファイルへのパスを入力します。
  11. [保存] をクリックします。