米国住所処理オプション

Global Address Validation は、米国住所処理オプションの設定に従って米国住所の処理方法を指定します。

表 1. 米国住所処理オプション
オプション名 説明
CASS フラグ United States Postal Service (USPS) CASS 認定モードで処理します。
注: 米国以外の場所で Global Address Validation の米国の住所処理を実行する場合は、Delivery Point Validation (DPV)、LACSLink、SuiteLink、および Residential Delivery Indicator (RDI) のオプションを無効にする必要があります。USPS CASS 認定モードで実行することはできません。
都市名の省略形を割り当てる ラベルの行で、省略形の都市名を返します。
ノイズ文字の削除 入力ノイズ文字を削除します (不要な句読文字や空白など)。
入力企業を返す 入力企業を返します。
すべてのストリートをマッチング All Street Matching (ASM) 処理を実行します。ASM は、追加のマッチング ロジックを適用することにより、通り名の誤りを修正し、マッチを検索します。例えば、入力で通りの最初の文字の綴りに誤りがあったり、欠落している場合、ASM は該当する地方のすべての通り名を検索して、入力住所を見つけます。ASM は、最良の住所検証結果を提供しますが、パフォーマンスは低下する場合があります。ASM 処理は、米国住所にのみ適用されます。
R777 配達可能
配達ルート コード R777 の住所は疑似ルートであり、通り配達に使用できません。ただし、これらの住所には USPS による ZIP + 4 コードが割り当てられているため、これらの住所は配達可能と判定されます。配達ルート コード R777 の住所を配達可能と判定したくない場合は、このオプションを無効にすると、住所に対して以下の処理が行われます。
  • ZIP + 4 コードは割り当てられません。
  • 住所は USPS Form 3553 (CASS Summary Report) から除外されます。
  • DPV 補足コードとして R7 が返されます。
セカンダリを PMB に変換 以下の場合に、セカンダリ情報を私設私書箱 (PMB) に変換します。
  • 返された ZIP + 4 住所にセカンダリの番号が存在する。
  • セカンダリの番号の DPV 確認が行われない。
  • プライマリの番号 (またはその他のセカンダリの番号) が Commercial Mail Receiving Agency (CMRA: 民間私書箱) と確認される。
  • 未確認のユニット指定子がシャープ記号 (#) ではない。
    注: この処理は、プライマリ住所が CMRA に対応する場合にのみ適用されます。
単位を別のフィールドに保存 出力住所行内の別々のセカンダリ ユニットおよび PMB 情報を結合しません。ユニットを別のフィールドに保存します。
PMB を別のフィールドに保存 出力住所行内の別々のセカンダリ ユニットおよび PMB 情報を結合しません。PMB を別のフィールドに保存します。
通りのエイリアスを返す ラベルの行で、通りのエイリアス名を返します。通りのエイリアス名とは通りに対する別名で、一連の ZIP + 4 コード レベルで維持されます。
  • 入力エイリアスまたはベースを返す入力住所がエイリアスに一致する場合は、エイリアスを返します。入力住所が基本住所に一致するが、優先エイリアスが存在する場合は、優先エイリアスを返します。入力住所が基本住所に一致し、優先エイリアスが存在しない場合は、基本住所を返します。
  • 優先エイリアスまたはベースを返す優先エイリアスが存在する場合は、優先エイリアスを返します。それ以外の場合は、基本の通りを返します。
  • 優先エイリアス、省略形エイリアス、入力エイリアス、またはベースを返す優先エイリアスを返します。優先エイリアスが存在しない場合は、省略形エイリアスを返します。省略形エイリアスまたは優先エイリアスが存在しないが、他のタイプのエイリアスが入力されている場合は、入力エイリアスを返します。これらのいずれのシナリオも該当しない場合は、基本通り名を返します。
  • 優先エイリアス、省略形エイリアス、またはベースを返す優先エイリアスが存在する場合は、優先エイリアスを返します。優先エイリアスが存在しない場合は、省略形エイリアスを返します。いずれも存在しない場合は、基本の通り名を返します。
  • 省略形エイリアス、優先エイリアス、入力エイリアス、またはベースを返す省略形エイリアスを返します。省略形エイリアスが存在しない場合は、優先エイリアスを返します。省略形エイリアスまたは優先エイリアスが存在しないが、他のタイプのエイリアスが入力されている場合は、入力エイリアスを返します。エイリアスが存在しない場合は、基本の通り名を返します。
  • 省略形エイリアス、優先エイリアス、またはベースを返す省略形エイリアスを返します。省略形エイリアスが存在しない場合は、優先エイリアスを返します。いずれも存在しない場合は、基本の通り名のみを返します。
二重の住所 入力ファイルに二重の住所 (1 つは従来の住所、もう 1 つは私書箱の住所を含む住所) が含まれている場合、このフィールドは住所の処理およびマッチングで使用する順序を決定します。選択された住所が有効な場合、処理は停止します。選択された住所を検証できなかった場合、処理では 2 つ目の住所のコーディングが試みられます。
  • 都市および郵便番号より上マッチング処理では、住所の最後の行に近い住所行が最も優先されます。最後の行より上の住所行はマッチングに使用されません。デフォルト
  • 1 行目を優先マッチング処理では、二重の住所の 1 行目が最も優先されます。
  • >2 行目を優先マッチング処理では、二重の住所の 2 行目が最も優先されます。
  • 従来の住所を優先マッチング処理では、従来の住所が最も優先されます。
  • 私書箱を優先マッチング処理では、私書箱が最も優先されます。
  • 最初の有効な住所が優先されますマッチング処理では、(住所行 1、住所行 2 の順で) 最初の有効な住所が最も優先されます。
    注: 単一行に二重の住所が含まれており、CASS フラグが有効な場合、以下の順で USPS 住所タイプの優先順位が使用されます。
    1. PO Box
    2. Firm
    3. Highrise
    4. Street
    5. Rural Route
    6. General Delivery
VeriMove データ ブロック VeriMove データ ブロック オプションは、250 バイトの追加情報コードを出力ファイルに返すかどうかを指定します。この追加情報は、Pitney Bowes VeriMove 転居更新製品への入力として使用される場合があります。